瞬間の断片

こぼれだす

京阪電車の話

もう10年以上は身近なお付き合い私のインフラ、京阪電車。あそこに行くときもこっちに行くときにも乗り換えて緑の電車を目指してた。ちょっとレトロだけど綺麗な緑の電車は平成生まれの私はどこか昭和な面影を感じて、赤い特急列車に乗ればあっとゆう間に小旅行気分。高校生の頃京都に遊びに行くってとってもなんだか特別で京橋から40分ほどの列車の旅は楽しくてわくわくさせてくれた。2人だけで座って流れていく時間は電車は同じでも座席が違うだけでこんなに気持ちが違うことに驚いた。

いつもの大阪から上にある京都に行くことが日常になった大学生。ほとんど毎日1、2年回生の頃京都に通うようになってからはそれまでの楽しかった小旅行気分が通学には遠くって京都に行くことへの特別感がなくなってなんだか面倒だなあって思っちゃうときもあったりして。でも特急列車からときどきふっと携帯から顔を上げれば青々と緑が見えたり、桜のピンクにお花見してる人たち、閑散として散る木々が見えたり、そうゆうところで自然と四季を感じられた。そんな時に時間を忘れてぼ〜〜っと景色を眺めている時間がなんだか現実とは思えなくって好きだったなあなんて思い出しながら。社会人になって京都にときどき行くとついこないだまで学生だったくせに懐かしいなぁなんて生意気に思っちゃう。